海や山と生きる人、そして自然を抱えて生まれてきた芸能
人と自然の関係と、人と世界の関係を、私たちの身体の感覚を研ぎ澄ましながら、見つめていきます。
眼に見えないものたちの世界と、コミュニケーションしていくために。

日時:8月23日(土) 13:00 〜 20:00 (大雨の場合、24 日に延期)
会場:大船渡市末崎町:碁石海岸キャンプ場、レストハウス前広場、世界の椿館ミニステージなど、キャンプ場界隈のエリア一帯
住所:大船渡市末崎町字大浜221-68(碁石海岸キャンプ場)
参加費:無料

★地元の飲食店や物産店が出店し、海の幸、山の幸、美味しいお酒もご用意しております。
お子様にはかき氷などのメニューもありますよ。
碁石海岸レストハウスで、お食事やお土産ショッピングもお楽しみいただけます!
協力:碁石海岸レストハウス

会場:レストハウス前広場
主催:大船渡市郷土芸能活性化事業実行委員会


三陸沿岸北から南に個性豊かに分布する郷土芸能「虎舞」が一堂に会するイベントです。陽気な調べの横笛、パワフルで小気味良い太鼓とかけ声にあわせ、勇壮に舞い踊る、その姿はまさに東北沿岸に生きる人々を表すかのよう。
碁石の荒々しい自然を背景に繰り広げられる一大スペクタクルです。

◎虎舞とは?
「虎舞」とはまさに虎の容姿をして舞い踊ることから来た名称で、東北地方の山伏・修験者たちが最高神として崇めてきた獅子頭、いわゆる権現様と呼ばれ親しまれている「大神楽」の獅子から、よりリアルな虎頭に変化していったと考えられている。虎は「千里駆けて千里帰る」ほど勢いがある動物、「板子一枚下は地獄」という危険と常に背中合わせの漁師たちは、その命を守るため虎の威を借りてきたのである。虎舞が海の男たちに大事にされ愛されている一つの理由である。三陸沿岸に特有な虎舞といっても、沿岸北部と沿岸南部では藩の違いにもよるが、形態が異なる。沿岸北部は虎そのものの頭や胴体幕に男たちが入り、笛や太鼓のテンポ良い囃子とともに荒々しく舞う。祭りの華である虎舞には若者たちが熱中し、今も活きている芸能である。沿岸南部の気仙地方を見ると、写実的な虎頭もあるが、虎舞といいながら、赤色や黒色のどう見ても獅子頭(権現頭)に近い容貌をしているものが多い。激しく優雅に打ち鳴らされる太鼓や笛の囃子にのせ、肩ぐるまをして高い姿勢で踊るものや、「はしご虎舞」と称して高いはしごの上で舞い踊るなど、アクロバティックな演技を行うものもある。沿岸南部では虎舞の頭(権現様)を持って正月・小正月に家々の悪魔祓いを行っており、年中行事として欠かせないものである三陸の人々のくらしは常に海や山といった自然との対話の上に成り立つものであり、よりよく生きるために豊漁・豊作を願い、悪霊退散の祈りを捧げる。これが虎の偉大な力、いわゆる虎舞という芸能を生みだし、今も活発に舞われているのだろう。

大槌虎舞協議会 おおつちとらまいきょうぎかい
(岩手県上閉伊郡大槌町)
【301】大槌連合_resize.jpg虎舞は岩手県三陸沿岸部を代表する勇壮な芸能である。漁師・船乗りの安全を願って虎に願掛けしたことが由来ともいわれ、祭りに欠かせない芸能で若者も多数参加している。大槌虎舞協議会は、平成2年、大槌町郷土芸能保存団体連合会発足と同時にスタートした。震災後は安渡虎舞・向川原虎舞・陸中弁天虎舞・城山虎舞の4団体の連合体として活発な活動を続けてきた。ただ合同で虎舞を披露するだけではなく、加盟団体の親睦を深めつつも互いの技術の向上、社会貢献等を目的としている。今回はこの4団体の選抜メンバーによる虎舞が披露される。


根白虎舞 こんぱくとらまい
(岩手県大船渡市三陸町吉浜)
【305】根白虎舞_resize.jpg根白虎舞の発祥は不明だが、明治時代に現在の県知事にあたる県令が吉浜を巡視した際の歓迎の余興として、途絶えていた「虎舞」を復活させ、以後今日まで続いている。近松門左衛門の浄瑠璃『国性爺合戦(こくせんやかっせん)』の中の「虎退治」のエピソードを舞踊化したもので、和藤内(わとうない)と虎の戦いが見ものである。三陸南沿岸にあって本物の虎に近い頭や格好をしているのも貴重である。


碁石七福神 ごいししちふくじん
(岩手県大船渡市末崎町)
【302】碁石七福神_resize.jpg今から750年前、松島にある青松寺を北条時頼の軍勢が襲った際、隠れ残った僧兵らは船に宝物や食糧を積んで北へ進み、碁石沖に漂着した。毎夜、沖の船から聞こえる笛や太鼓の囃子に気づいた地元住民たちにより船は泊里浜に引き上げられ、熊野神社として祀られた。碁石沖では漁船の遭難が多く、死者の供養と五穀豊穣、家内安全、商売繁盛、大漁祈願のために七福神舞が出来たとされ、熊野神社の祭事で奉納される。演目では七人の神が囃子に合わせて軽快かつダイナミックな舞いを披露する。


鵜住居虎舞 うのすまいとらまい
(岩手県釜石市鵜住居町)
【303】鵜住居虎舞_resize.jpg鵜住居虎舞は、江戸時代中期に岩手県沿岸上閉伊郡より伝わったとされる。当地の祭礼に奉納される太神楽の拍子を取り入れたようにも思われる趣きを持ち、虎頭は優雅で「雌虎」と言われる。また、手踊りの演目が多いのが特徴である。鵜住(うのすみ)神社に奉納する舞であり、鵜住神社祭典には御神輿の御供として参加している。昭和中期頃まで「若者會」により継承していたが、その後「鵜住居青年会」が継承している。


門中組虎舞 かどなかぐみとらまい
(岩手県大船渡市末崎町門之浜)
【304】門中組虎舞 _resize.jpg門中組虎舞は、門之浜・中井両地区にて受け継がれており、三陸南沿岸(旧伊達領)に多数見られる赤色の虎頭の代表的な虎舞である。奪いたち神前に進む様子を表現した「道中囃子」、虎が獲物を求めて左右に首を振りながら驀進する様子を表現した「地踊り」、遥か彼方に獲物を見つけ奮然として薮越えする様子を表現した「腰のり」、獲物を追い猛り狂った虎が岩山に立ち上がり狂乱する様子を表現した「首のり」、四方をにらみながら勇姿を鼓舞する様子を表現した「さがり」の5つの踊りからなり、アクロバティック的で迫力がある。

会場:キャンプ場界隈のエリア一帯

レストハウス前の広場から会場を移し、美しいリアス式海岸や松林の中や椿館横のステージなど、周りの様々な場所で、全国からのダンスが繰り広げられます。観客は、宝物探しのように移動しながらダンスに出会います。海風が吹き渡り、緑あふれる自然の中、どんなダンスが現れるでしょうか。そして、会場のどこかから、太鼓の調べが聞こえてきたら鹿踊のはじまりです。大船渡市から2つの鹿踊の団体が出演し、自然豊かな会場の海や山を背景に踊ります。

『サイトスペシフィックダンス
「生命の森―足あとから風景になる」』

全国からの公募で集まった7組のダンスです。それぞれが踊る場所を選びました。
ひとつのダンスが約10分です。
移動しながら、あなたのダンスを発見してください。

岩下徹
岩下徹 撮影:清水俊洋.jpg写真撮影:清水俊洋<山海塾>舞踏手。ソロ活動では<交感(コミュニケーション)としての即興ダンス>の可能性を追求。1957年東京生まれ。石井満隆ダンスワークショップで即興を学び、83年ソロ活動開始。かつて精神的危機から自分のからだを再確認することで立ち直ったという経験を原点とするソロダンスは、等身大のからだひとつで立つことから始まり、場との交感から生まれる即興として踊られる。代表作に、「放下」、「みみをすます」、音楽家との即興セッション等。1988年より湖南病院(精神科)でダンスセラピーの試みを継続実施中。
日本ダンスセラピー協会顧問。京都造形芸術大学、桜美林大学、神戸大学、滋賀県立総合保健専門学校非常勤講師。


気仙沼バレエソサエティ
気仙沼ダンス.jpg1996年、横田香也・高橋知子によって設立された気仙沼唯一のバレエスクール。創立15周年公演目前、東日本大震災により横田講師は帰らぬ人となり、スタジオ設備全てが流出。残された高橋講師はこのままスタジオを続けるべきか悩んでいたが、生徒達からの再開を切望する声により、2012年1月、公民館などにて活動を再開。“復興は文化や芸術を含めた豊かな環境なくしては成り立たないものだ”と確信した高橋講師は、2013年8月、一念発起、新しいスタジオをゼロから再建した。
振付:前田新奈(元新国立劇場バレエ団ソリスト)
出演:吉田かれん、西條夏妃、齋藤花音、星結衣、小山美咲、大部仁、上杉美穂、前田新奈


佐成哲夫
佐成 撮影:GO.jpg写真撮影:GO1996年多摩美術大学卒業。在学中より演劇を中心にダンス、映像を学ぶ。1998年自らのカンパニーを立ち上げグループワークでの作品創りをするも2004年に活動休止。以後、劇場に限らず、様々な「場」での即興的なソロパフォーマンスを軸に活動する。また、他作品への出演や北九州の劇団、飛ぶ劇場の「機械がみれる夢が欲しい」「IRON」など演劇作品への振付も行う。1998年2000年バニョレ国際振付賞ジャパンプラットフォームに選出される。SPAC振付コンクール2001にて「monument」が最優秀賞受賞。ダンス白州、DI Dance(ソウル)、なぱフェス、鳥の演劇祭などに参加。


しおめも
しおめも 撮影:松本和幸.jpeg写真撮影:松本和幸「しおめん」こと石山優太のプロジェクトユニット。2012年4月『すん』を発表。2013年5月、F・アラバールの戯曲『戦場のピクニック』を上演し、ジャンルを越えて好評を得る。8月には『tig』を発表し、同作品で幼稚園パフォーマンスも行い、そのキャッチーな作風で子供たちの心をつかむ。2014年3月に新作『ワタシノ』を発表。ダンス的要素を用いながら、楽しいだけじゃない、心に何かを残せる作品づくりを目指している。


栩秋太洋
トチアキタイヨウ.jpg栩秋太洋(トチアキタイヨウ) ダンサー・俳優・演出家
taiyotochiaki &Co.主宰。1998〜2009年「山海塾」ダンサーとして30カ国以上で公演。近年は、体と町をフィールドにした調査・観察を創作の中心とし、表現の始まりにある身体感覚を捉えようと試みている。活動は多岐に渡り、ひとつのテーマを映像、造形、パフォーマンス、イベントなど、多様な切り口から弄ぶ。http://tochiakitaiyo.com/


SATOMIKI ∞ 平島聡
sato_hira_3.jpgSATOMIKI(佐藤美紀・サトウミキ) ダンス
幼少の頃よりモダン、クラシックバレエ、ジャズダンスを学ぶ。インテリアデザイナーを経て、バリ島にてレゴンダンスを学んだ事を機会に、ダンス活動を開始。intermedia performance unit nest、香港のユーリ・ンはじめ、オランダ、カナダなどでもプロジェクトに参加。2006年新国立劇場委託作品[ c - e ]など。

平島 聡(ヒラシマサトル)  カホン
'86年から音楽/舞台活動を開始、'99年鈴木眞澄スペイン舞踊団に参加以降、東京をはじめ、日本各地の舞台でフラメンコ伴奏者として活動中。また、各種演奏会やレコーディング、演劇、リーディング、ダンスなど、多岐に渡る国内外での公演活動を展開。


hazy moon
hazy moon.jpghazy moonは日本語で、おぼろ月。ダンサー市川まやの呼びかけで、井澤佑治、井上繭加、竹ち代毬也、ミュージシャンの廣樹輝一が集まり、おぼろ月の夜に結成。おぼろげに思っていることを淡々と濃厚に実行する。


鹿 踊

永浜鹿踊 ながはまししおどり
(岩手県大船渡市赤崎町永浜)
【306】永浜鹿踊_resize.jpg永浜鹿踊は迎山流(ぎょうざんりゅう)を名乗り、江戸中期に住田町有住の鹿踊を招来した志田家が庭元(にわもと・踊りや道具の一切を取り仕切る家)として活動の中心を担っている。踊りそのものに力点を置き、身を軽くするため他の鹿踊に比べ小さめの鹿頭を使用し、勇壮活発な踊りを見せる。踊り手の体を覆う幕は海を思わせる青色で沿岸の鹿踊らしく、また中立(なかだち・親、リーダー)の装束に描かれた「波に白兎」は気仙地域では珍しいデザインである。


前田鹿踊 まえだししおどり
(岩手県大船渡市猪川町前田)
【307】前田鹿踊_resize.jpg仰山流(ぎょうざんりゅう)を名乗る鹿踊で、伊達政宗公時代に宮城県本吉郡入谷村(現南三陸町)の四郎兵衛という鹿踊の師匠の弟子、善九郎が日頃市村(現大船渡市日頃市町)の金山に働きに来ていた貞亨年間(1684-1687)中に当地に伝えられたと言われている。盆の供養を中心に寺や初盆の家のほか、秋祭りや猪川町の氏神御祖神社の式年祭などで踊られる。演目は9頭立てで子鹿が加わることが特徴で、小学生などがこの役を務める。


会場:碁石海岸キャンプ場


太陽が姿を隠し始めると、山や海の向こうから神や獣(マレビト)がこっそりと、豊饒と鎮魂をたずさえやってくる。 闇は人と神を認識させない。 人と神(マレビト)が交じり合い、やがて大きな渦を作り出す。 渦の中で人も神も同じベースで喜び悲しみ楽しみ、時に人間らしく、時に神に姿を変える。そして渦は緩やかにほどけ、それぞれのふるさとへと帰っていく。


『コミュニティダンス
「時の輪―Passing through our body.」』(出演者募集!)

コミュニティダンスは、子供から高齢者まで、ダンス経験の有無・性別・障がいに関わらず、「誰もがダンスを創り、踊ることができる」という考えのもと、アーティストが関わり、地域の方々と共に創るダンスです。参加者一人一人から出てきた動きをダンスにしていきます。福岡在住のダンスアーティスト・マニシアは、昨年秋に大船渡に1か月間滞在し、この地域の方々や文化、郷土芸能に触れ、ぜひこの芸術祭の中で三陸のみなさんと共にダンスを創りたいと思い、ワークショップを重ねてきました。生まれたてのダンスをお楽しみください。

構成・演出 マニシア/アシスタント 手代木花野

マニシア/Manizia 
マニシア.jpg振付家・ダンサー/アメリカNYでのダンス活動後、90年に福岡に移り住み、「ダンスで国際交流」を目的にインターナショナルダンスネットワークを結成。子どもたちや親子のグループ、福岡住在外国人たちとダンス作品を創り上げ、13回に渡りストリートチルドレン救済チャリティー公演を開催する。現在は06年に結成した障がい者とプロのコラボダンスグループWaLEwalewOrks(ワレワレワークス)と共に作品発表を継続している。05年ギリシャ、09年イギリス、11年イタリアで開催されたヨーロッパアートセラピー会議でダンスの方法論の発表を兼ねたワークショップを行う。他、アメリカNY,コスタリカ、ギリシャ、イギリス、イタリアで作品発表。 http://dance-samadhi.petit.cc/grape5/



『韓国農楽(韓国・高敞)』

演者も観客も皆で豊作を祈る。祈りの方法は舞踊と音楽。
天に響く様々な音は豊作の神々を呼び、地をはねる足音は地の神を呼び覚ます。

韓国写真.jpg韓国の南西部に位置する、全羅北道(チョルラプッド)高敞郡(コチャングン)の伝統芸能「高敞農楽」を伝承する団体。農楽は、砂時計型をした両面太鼓「チャング」や、天高く響く鉦「ケンガリ」などを身につけて舞い踊る芸能で、韓国の打楽器音楽「サムルノリ」の原型として知られる。
高敞農楽は2000年に全羅北道無形文化財第7-6号に指定され、2006年より社団法人として活動。高敞の地域色を活かした農楽を目指し、地元での行事開催やソウルなどの都市での舞台公演の企画上演などのほか、高敞農楽伝授館を運営して、地域住民や大学生らに教育を行っている。保存会には70人余りの会員が所属しており、なかでも農楽をプロとして伝承する7名の演奏者が中心となっている。
今回はそのうち精鋭の6名のメンバーが来日し、村祭りのなかで演じられてきた農楽のなかでも、もっとも音楽的・舞踊的な技巧が凝縮された「パンクッ」の演目を中心に披露する。村祭り的な力強さや奥深さ、そして現代の人々にも通じるモッ(粋、カッコ良さ)とマッ(味、色合い)を楽しんでほしい。


高敞農楽保存会
  李洸休(イ・グァンヒュ)/ ケンガリ
  林承奐(イム・スンファン)/ チン
  丘在然(ク・ジェヨン)/ チャング
  朱永瓏(チュ・ヨンロン)/ プク
  任誠俊(イム・ソンジュン)/ ソゴ
  李性洙(イ・ソンス)/ テピョンソ
  神野知恵(かみの・ちえ)/ 通訳、コーディネーター

『バリ舞踊・ガムラン(インドネシア)』

ガムランの波のような折り重なる音楽。
選ばれた人間が神に舞踊の体を捧げ、豊饒を約束する。

バリ舞踊
バリ写真2CokFebby,Kadek_Legong.jpgインドネシアのバリ島では、バリ・ヒンドゥー教寺院の祭礼や儀礼、冠婚葬祭、パーティーなどで、必ずさまざまな芸能が演じられます。なかでも踊りは最も欠かせないものの1つ。村々には自慢の踊り手がおり、神様に捧げると同時に人々を楽しませる、優れた存在として、人々に尊敬されています。
バリ島きっての芸能の宝庫、ギャニャール県スカワティ郡シンガパドゥ村より来日の3名は、いずれも幼少期より舞踊劇・音楽芸能などに親しみ、当たり前のように自らも踊り手として、祭礼や儀礼、コンテストや芸術祭等で活躍しています。
精緻かつダイナミックな表現で、男性仮面舞踊手として現地で有名なチョコルダ・アリット・アルタワンは、画家・造形作家としても才能を発揮、現在、国立芸術大学においてヴィジュアル・コミュニケーション・デザインの講師を担当。その姪と相方のペアは中学生、宮廷舞踊「レゴン」を活き活きと魅せてくれます。また、日本人舞踊家の3名は、バリ舞踊家として数々のステージに立ち、バリ舞踊教室で講師を務めるなど、各地で活躍中です。


ガムラン
ガムラン写真.jpgガムラン gamelan は、インドネシアに主にみられる、銅鑼や鍵盤打楽器、竹笛などによって編成される合奏音楽です。楽器は青銅製、竹製など、地域によって様々な種類があり、特に、ジャワ島とバリ島のガムランは個性的で優れた音楽として、世界の音楽家・研究者たちに広く知られています。
 演奏は、日本を代表する実力派ガムラン・グループ、トゥラン・ブーラン Terang Bulan(インドネシア語で「明るく輝く月」という意味)。ガムラン奏者、櫻田素子によって3~20名前後まで自在に編成され、ダンサーとの数々の共演の他、バリ伝統曲、オリジナル作品、コラボレーションなど、東京・神奈川を中心に各地で精力的に演奏活動を行っています。2009年バリ芸術祭、2014年バリ島でのゴング・クビャール100周年記念祭にて公演、その演奏力とオリジナリティは現地でも高い評価を受けています。http://www.yk.rim.or.jp/~onmoto
CD『ガムランの小箱』(honeypancake)、櫻田素子著書:『ガムラン、ゆらぎの音色』(CD付き、プリズム社 )

バリ舞踊チョコルダ・アリット・アルタワン Cokorda Alit Artawan/チョコルダ・イストゥリ・アナスタシア・ウェダリ Cokorda Istri Anastasia Wedari/ニ・カデ・ドゥイ・ダルマ・プリアンティニ Ni Kadek Dwi Dharma Priantini/荒内琴江/小泉ちづこ
ガムラン演奏:トゥラン・ブーラン Terang Bulan(櫻田素子/秋山ゆかり/軍司愛/丹野幸枝/錦織照子/横山友美/若林康明/渡辺泰子) 
ガムラン&舞踊コーディネート:櫻田素子(Terang Bulan主宰)


『金津流獅子躍大群舞』

ついに姿を現した72頭のシシ。地を轟かすステップとササラによる禊ぎは豊饒の大地を固め、さまよう魂をも鎮める。
シシの中心である中立は北極星であり、他のシシは北斗七星と小さな星たち。
盤石不動の北極星が私たちの行き先を方向付け、拡がる。

金津流獅子躍大群舞 かなつりゅうししおどりだいぐんぶ
(岩手県奥州市、大船渡市、花巻市、宮城県大崎市、神奈川県横浜市)
【308】金津流獅子躍大群舞_resize.jpg金津流獅子躍は岩手県南から宮城県北に広く伝わる鹿角をつけ、背中にササラという依代を背負い、腰にさげた太鼓を叩きながら踊る鹿踊の一流派であり、「獅子躍」と名乗ることが多い。祖霊供養・悪霊退散・五穀豊穣を祈願し、寺院や民家の庭で踊られ、かつ神社の例祭に奉納する神事芸能として伝承されてきた。金津流獅子躍は鹿踊の中で踊りや装束が洗練されている流派であり、また伝承に関わる儀式も伝統に則り厳格に守られている。金津流は技芸の伝承も厳しく、全団体が一糸乱れぬ踊りが出来るのが特徴であるが、今回は9団体が史上初めて一堂に会し、荘厳華麗な群舞を披露する。

金津流獅子躍大群舞
(金津流石関獅子躍・金津流梁川獅子躍・金津流伊手獅子躍・金津流軽石獅子躍・金津流野手崎獅子躍・丹内金津流獅子躍・金津流浦浜獅子躍・金津流松山獅子躍・金津流横浜獅子躍 以上金津流9団体)



『グランドフィナーレ』

夜空の星のもと、一面に緩やかに浮かびあがるのは、魂の踊り、精霊のうた。
境界を越えて大地と空と海が溶け合い、人間賛歌が響き渡る。
三陸、韓国、インドネシアの郷土芸能、さまざまなダンス、そしてお客様も一緒に踊りましょう!